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ペニオク問題

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そもそも「ペニーオークション」とは

ペニーオークションとは、一般に開始価格が1円~数百円程度で、入札単位が低額で固定されているため、多数の入札があっても安価に落札できる場合のあるオークション形態のことを指します。

一方で、入札ごとに一定の手数料が必要であるため、競り合いを行って何回も入札を行った場合などについては、「落札額+手数料+送料」で「市場の商品価格」を上回ってしまう場合もあります(結果として落札できなかった場合にも、多くの場合は手数料の支払い義務が生じることとなります)。

近年、このペニーオークションを悪用し、「実際の価格よりも安く購入できる」とうたって顧客を誘引し、そのうえで、いわゆるサクラによる入札させて競り合いを促して手数料稼ぎをするといったトラブルが増えています。

このようなペニーオークションの法的性質について、以下に述べていきたいと思います。

 

「サクラ」が存在する場合の法的問題

入札行為において、ペニーオークション運営事業者が、入札回数を増やして手数料を稼ぐこと等を目的として「サクラ」を運用した場合や、そもそも商品の出品自体も虚偽であるような場合には、まずは当該行為を詐欺行為であるとして、民法96条に基づく取消しを行うことが考えられます。

また、刑法上も、運営事業者や社員自身に詐欺罪が成立する場合も考えられます。

さらに当該ペニーオークションの運営事業者が、サクラ行為について、運営事業者組織の意思で複数人で行っていれば、詐欺罪にとどまらず、組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律によって刑罰の加重がなされる場合もあります。

ペニーオークションの運営事業者としては、自ら刑罰法規に該当するようなことを行わないのは当然として、自社従業員が運営上そういった行為を行わないよう、社内の管理体制やコンプライアンスを重視することが望ましいと言えます。

 

有利な条件で落札できる旨の表示に存する法的問題

ペニーオークションの中には、「●●がなんと80%OFF」「○○オークションなら最大9割引き」などのように、オークションへの参加自体で商品を安価に落札できると強調する表示を行っているものがあります。

この点について、消費者庁は

当該ペニーオークションを利用して商品を落札するには、落札価格のほかに多額の入札手数料がかかることがあり、必ずしも当該オークションを利用すれば、出品された商品を安価に手に入れることができるものではなく、また、必ずしも同商品の価格が著しく安価になるとはいえず、一般消費者からすれば、ペニーオークションを利用すれば出品された商品を著しく安価に手に入れることができる、また同商品の価格が著しく安価になると誤認するものであり、一般消費者に対し実際のものよりも著しく優良であると示すものであり、当該ペニーオークションに出品された商品の取引条件について、実際のものよりも著しく有利であると一般消費者に誤認されるものである

との見解を示し、景品表示法4条4項1号および2号に該当するとして、複数のペニーオークション運営事業者に措置命令を下しました。

同庁がこのように判断したことからすれば、ペニーオークションを運営する事業者は、ユーザーに対し、手数料がかかる旨の注意喚起や、落札が確実ではないという表示を行うとともに、安価さのみを強調する広告や表現を慎む方が無難であるといえます。

 

芸能人への記事推奨依頼と詐欺

すこし前に話題にもなりましたが、芸能人・有名人が自らのブログなどで、実際には落札していないのに、「ペニーオークションで落札しました」などの記載をしている場合があります。

このような事例においては、ペニーオークション運営事業者と一体となって共謀していると認められる場合があり、詐欺罪の共謀共同正犯または幇助罪の成立の可能性があります。

運営事業者は、こうのようなことがないよう、実績のない記事の推薦を芸能人に依頼することは慎まなくてはなりません。

 

ペニーオークションについてお悩みの方へ

ペニーオークションの運営について確認したい、などの場合には、弁護士にご相談することをお勧め致します。

場合によっては、民法をはじめ、刑法や景品表示法のほかにも、様々な法律構成を主張し得るケースもあるためです。

少しでも悩まれた場合には、まずはお問合せください。

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